みなさん、こんにちは。
「将来、コーヒーの収穫量が激減する!」かもしれないという心配があるのをご存知でしょうか?
このブログの読者から教えてもらいました。
コーヒー業界では2050年問題と言われているそうです。
2050年には気候変動の影響で、現在主力のアラビカ種の栽培に適した土地が50%減少するそうです。
コーヒーベルト
コーヒー栽培に適した地球上のエリアがあります。
「コーヒーベルト」と言われているようです。
赤道を中心に北緯25°と南緯25°の間です。
この範囲がコーヒーの豆の栽培に適していると言われています。
コーヒーベルトの内側ではコーヒーも木を育てるのに必要な、雨、日当たり、温度、土質が良い場所が多くあります。
現在、世界のコーヒー生産地は全てコーヒーベルトの内側にあると言っても過言はないでしょう。
コーヒー栽培に適した気候
現在、はこのコーヒーベルトの範囲の気候がコーヒー栽培に適しています。
年間降水量は1800mm〜2500mm、
日当たりは強すぎす、弱すぎず、
温度は平均20℃、
土質は肥沃で水捌けが良い
ところが適しているそうです。
さらに、朝と夜の温度差が大きいところという条件がつきます。
この条件を満たしてくれるのが標高500 〜2500mの高地ということになります。
ですので、コーヒー栽培は、コーヒーベルトの地域のうち
山岳地帯に限定されるということです。
地球の気候変動予測
地球の気候変動予測はいろいろあるようです。
その内で権威が高い国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書(2014年発表)は、これからの100年間で、どれくらい平均気温が上昇するか4つのシナリオを提示して予測を示しています。
その内で一番深刻な予想はRCP8.5を例にしてみます。
RCP8.5によれば、2046〜2065年には平均2.0℃気温が上昇することになります。
横軸を年、縦軸を上昇気温とするとこんな感じです。
平均気温上昇の影響
それでは、平均気温が2.0℃上昇するとどうなるのでしょうか?
日ごろ、10℃くらいの寒暖差を経験している私たちにとって、大したことないようですが、平均気温2.0℃上昇は大きな影響があるようです。
これもいろいろなシミュレーションがあるようですが、
- 巨大台風の多発
- 数億人規模の水不足
- 干ばつ
- 感染症の拡大(現在、新型コロナウィルスで身をもってヤバイこと感じてます)
- 3割くらいの種の絶滅
などが予測されるそうです。
しかし、こうなると「コーヒー栽培がどうなるか?」
などという問題には収まりません。
コーヒー栽培の問題に関しては、WCR(World Coffee Rwesearch)という研究団体が警鐘を鳴らしています。
「気温の上昇」「湿度の上昇」「降雨量の減少」でアラビカ種の栽培に適した土地が50%までに減少するすそうです。
これへの対策としてWCRは気候変動下でも育つ、新しい品種を開発するそうです。
英語ですが、こちらのサイトをご参照ください。
まとめ
コーヒーも2050年問題を調べました。
2050年には現在コーヒー豆の主力であるアラビカ種の栽培に適した土地が50%
減少するそうです。
それに対して、コーヒー研究の世界組織であるWCRは新しい品種の開発を目指しています。
新品種開発がどのくらいうまくいくかは分かりませんが、2050年は今から30年後、自分もまだ生きている可能性はあります。
その時に、「あの頃はコーヒーが安価で飲めて良かったなぁ」と回顧したくありません。
IPCCのどのようなシナリオになるか分かりませんが、コーヒーだけでなく、気候変動は私たちの生活に多大な影響を及ぼしそうです。
ということで、今日の結論は「ストップ温暖化!」ですね。