コーヒーは安いのか、高いのか? その変動は?
120年前の明治時代のコーヒー1杯の値段と現代を比べてみました。失われた30年でインフレが進まない日本で、なんとコーヒー1杯の値段は上がっています。
なぜなんでしょうか?
みなさん、こんにちは〜
今日もコーヒー大好きでコーヒーを飲んでいるバラです。
インフレが進まない日本。
でもコーヒー1杯の値段は徐々に上がっています。
今日はちょっとその理由を考えてみました。
コーヒーは安い?コーヒー1杯の値段の推移
コーヒー1杯の値段の推移です。
1950年(昭和25年)からの価格の推移をグラフにしてみました。
そうすると、インフレが進まない日本で何と価格が順調に上昇しているのです。
参照元は下記のサイトです。
このグラフを見る限り、コーヒー1杯の値段は順調に上がってきています。
1990年ごろのバブル崩壊で、日本は失われた30年です。
物の値段があまり上がらなくなってきているのに、コーヒーの値段だけがなぜ上がるのでしょうか?
昔から変わらぬコーヒー1杯の価値
まずは明治時代と単純に比較です。
コーヒーは江戸時代に長崎の出島で輸入されましたが、
広まることはありませんでした。
本格的に普及し出したのは明治時代から。
そして、1890年(明治23年)、コーヒーは1杯1.5銭でした。
当時の1銭は現代の価値に直すと200円くらい。
ですから、1.5銭で300円くらい。
だいたい今と変わらない価格ですね。
平均的な豆の値段は?
それでは材料の中で一番値段が高いと思われるコーヒー豆の値段はどうでしょうか?
さほど変化していません。
1980年からほぼ変わらず、むしろ多少下がり気味です。
コーヒー栽培技術の発展により、収穫量が安定して取れるようになったことが想定されます。
出典:世界経済ネタ帳
なぜコーヒー1杯の値段が上がるのか?
ではなぜ、原材料のコーヒー豆の値段が変わらないのに、コーヒー1杯の値段が上がってきたのでしょうか?
上がるコーヒーの需要
これは日本のコーヒー需要のグラフです。
出典:全日本コーヒー 協会
10年以上の長期トレンドではありませんが、だんだんと上がってきています。
私の周りにもコーヒー好きという人増えてきた気がします。
付加価値のあるカフェが一般化した
私の推測ですが、それはスタバや珈琲館などの大手チェーン店が付加価値があり値段の高いコーヒーを販売しているからかなと思います。
スターバックスの例です。
バタースコッチコーヒーゼリー、590円です。甘くて美味しそうであります。
ダブルショットカラメルラテ、460円です。これも美味しそう!
これらのコーヒーが付加価値をつけて値段をあげているのです。
もちろん、スターバックスはコーヒーだけでなく、作業スペースとしての空間やお洒落な雰囲気をお客さんに提供しています。
珈琲館の例です。
炭火珈琲、480円です。
炭火焙煎です。直火とは違い、炭火で焙煎するので遠赤外線や赤外線の効果があるそうです。豆が内側から加熱されるのでふっくらと焙煎できるそうです。わかるほどの味の違いになるかは私には不明です。
また、私が住んでいる水戸にはSAZAコーヒーという有名なコーヒーショップがあり、割と値段の高いコーヒーを提供しています。
感覚的な要素が多くふまれますが、ここで推定されることは
- コーヒーの需要が伸びている
- コーヒー好きの人が増えた
- ブランド化した喫茶店が作業スペース提供などをセットで高付加価値を提供している
- コーヒー自体が文化であり、そこに価値が認められてい
まとめ
取り止めもなくまってしまいました。
コーヒーは原材料価格が安定、もしくは下がり気味なのに、コーヒー1杯の値段は上がっている。
これはまさに文化なのでしょう。
たまたまなのですが、山本一力さんの小説「ジョン・マン」を読んでいたら、ジョン万次郎が訪れた当時のアメリカ東海岸の様子が描かれていました。
そこには、紅茶好きのイギリスに対抗して、コーヒーを好むアメリカ人の姿が描かれていました。
文化としてのコーヒーはまだまだ広まりそうです。
これからどんなコーヒー文化がさらに発展していくかと考えると、非常に楽しみであります。
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